換気
- 2019/07/19
- 17:45
こんにちは竹の字です~(・´ω`・)ノ
なかなか梅雨入りしないなーと思っていたらとんでもない豪雨になったりと、相変わらずの異常気象ですね
今は梅雨の真っただ中ですが、この時期はカビからすると1年の中で1番輝ける季節となります
竹の字みたいなずぼらな人はつい洗濯物をため込んだり、お風呂の掃除をさぼったり、カビは友達で共存共栄している人もいるのではないでしょうか?(いません)
そんなカビの繁殖しやすい気候の日本ならではかもしれませんが、様々なメーカーがカビの生えにくいような工夫を凝らした商品を開発していますが、つい先日こんなことがありました
T社のユニットバスを施工したお客さんの家に、施工1週間後くらいにお邪魔したところ、もうすでに床にうっすらとカビが生え始めたとのこと…
別に新しいユニットバスだからカビが生えないとか、古いから生えやすいとかはないのですが、少なくとも浴室が新しいうちはほとんどの方がちゃんと掃除や換気をするためこんなすぐにカビが生えるという事はあまりないのです
お客さんにこの1週間の間のことを色々聞き出したところ、原因と思われるものがいくつか判明しました
①6人家族という大人数で浴室を使用するため、皮脂汚れが多めに床面に付着することになり、床の防汚コーティングが十分に効果を発揮していない
②木造住宅ではあるものの、浴室だけは全面的にコンクリートに囲まれた構造になっていおるため、浴室の湿気の逃げ道がなく密封パック状態となっている
③構造的に天井付けの換気扇が取り付けできないため壁付けの換気扇を取り付けしたのだが、排気能力が浴室の容積に見合っていない
④浴室の入り口ドアの換気口がドアの上部に設けられており、床面に停滞している湿気を巻き込まずに排気されている
①は少なからず原因の1つではあるとは思いますが、別に10年後の竹の字がそうなるであろう、脂ギトギトの中年オヤヂの巣窟のような家族ではないし(暴言失礼しました)、幼いお子さんもいらっしゃる爽やかなご家族でしたので主な原因は別にあるかと…
②は、在来浴室(タイルのお風呂)ならまだしも、気密性の高いユニットバスの外側の材質はあまり関係はないであろうと思われます
③も取り付けした換気扇の排気能力を確認し、浴室のサイズに見合っていることが確認できました
…てことは④!?
昔は自然換気といって、風の力や室内外の温度差によって起きる空気の移動で換気をする方式が当たり前でした
なのでお風呂上りは窓を全開にするって方は多いですよね
でも自然換気には弱点があって、無風の日や室内外の温度差が少ない日、また室外の方が湿度が高い日などは換気をしてもほとんど効果がなかったりします
そこで現在の建築基準では、機械の力で強制的に排気をする方式を採用しています
ただこれにも弱点というか盲点があります
例えばお風呂の窓もドアも閉めきった状態で換気扇を動かし排気したとしたらどうなるでしょうか
排気をするという事は空気を室外へ送るということですので、いつか浴室は真空状態になってしまうということですが実際はそうはなりませんよね
なぜ真空にならないのか…
換気扇の力<<<<<<大気圧
だからなのです
一時的に換気扇が空気を室外へ排出したとしても、室内が負圧になり室外から空気が逆流してしまい、この繰り返しのせいで浴室は真空にはなりません
つまり換気扇付近の空気が出たり入ったりを繰り返している状態では換気とは呼べず、当然ですが湿気が停滞しカビの原因となります
では浴室の入り口のドアを開けてみてはどうでしょうか?
今の新築にある高気密の家でない限りはどこかしらの隙間から建物内へ空気が入り込むので、一応は問題なく換気はできます
ただし浴室の隣にあるであろう脱衣場に湿気が充満するためこちらも問題となります
脱衣場に換気扇があるお家はいまだに少ないですしね
では窓を開けてみてはどうでしょうか?
浴室の窓は構造的に浴槽の縁よりも高くなければならないため、最低でも床から50cmくらいの高さについています
そこから空気が入り、天井または壁の高い位置に付いている換気扇へ抜けていくという流れができます
でも湿気は空気よりも重いため床面に停滞するので、窓から換気扇への空気の移動経路には交わらず、効率が良い換気とは言えません
じゃあどうすればいいんだよ!!ヽ(`Д´)ノ
浴室をリフォームしましょう!!←商売っ気丸出し
竹の字の知る限りになってはしまいますが、今のユニットバスのドアには換気口がついていて、ドアを閉めていても空気だけは通るような構造になっています
また、その換気口内部に弁のようなものがついていて、これで空気の逆流を防ぐようになっていますので、浴室側から脱衣場側へ湿気が漏れる心配もほとんどありません
つまりお風呂上りは
①換気扇のスイッチをポチッ
②窓をピシャッ! ←閉める音
③ドアもバタン! ←閉める音
④コーヒー牛乳ゴクリ! ←?
できれば浴室の壁に冷水をぶっかけてから①~③をするとなお効果的です
解説をすると…
冷水を壁にかけることで浴室内の温度が低下し、空気中に含まれる水蒸気の量も減ります
窓を閉めることで床面に停滞する湿気を経由しない換気経路になることを防ぎます
ドアを閉めることで脱衣場側から浴室への一方通行の空気の流れを確保します
コーヒー牛乳は…冗談ですはい
換気扇本体も今は暖房機能や乾燥機能などがついている浴室換気乾燥暖房機という物もだいぶ普及してきましたし、常時換気(24時間換気)機能がついているものであれば
風呂上りの換気(強換気)→数時間後自動で常時換気(弱換気)
ということも可能です
ちなみに竹の字の自宅もこの浴室換気乾燥暖房機がついていまして、掃除なんてまずしないし、もちろん風呂上りに冷水をかけるなんて面倒なこともしたことないですが、カビなんて生えたことはないです
やはり機械の力は偉大ですね~(*´∀`*)
うちはユニットバスじゃないから無理だわ~!!。+゚(ノД`)゚+。
オレは風呂上りに窓を開け続けて30年!!ヽ(`Д´)ノ
って方も大丈夫です
別に浴室を丸ごと新しいユニットバスにしなくても解決方法はあります
大事なのは
①空気の入口を確保
②浴室の床面を通るような空気の経路を考える
③空気が脇道にそれないように入口と出口以外は閉じる
④浴室の大きさに見合った換気能力を持った換気扇
ぜひご自宅に活用してみてください♪デハマタ
追記:換気について色々書きましたが、これらの事をしっかりと実践したとしても浴槽のフタを開けっ放しにしてたら湿気はなくなりませんよ~(要注意)