正規品・ビルダー向け・リテール品とは…???
- 2020/12/08
- 15:41
こんにちは、竹の字です (゚Д゚)ノ
今年もいよいよ大詰めとなってきましたが、みなさんはこのコロナ禍でいかがお過ごしでしょうか?
我々リフォーム業界はと言いますと、コロナショック直後の3~5月頃は中国製のパーツを使用している設備機器が一切入って来なくなってしまったため、多くのお客さんを待たせてしまったことがあったくらいで、売り上げが激減したとか倒産寸前とかいうのは全くなかったです
やはり生活に密着したお仕事なので、そういった点ではある意味”無くならない仕事”なのかもしれませんね
さて、そんな中国の製造力に完全に依存してしまっている住宅設備機器ですが、ここで改めてご説明しておきたいことがあります
住宅設備機器と呼ばれるトイレ・洗面化粧台・温水便座・水栓金具・ガスコンロ・システムキッチンなどがあります
これらは大きく3つに分類することができ、「正規品」「ビルダー向け」「リテール品」となります
まず「正規品」ですが、これは我々業者が取り扱う商品で、メーカーのカタログやホームページなどに掲載されていて、しっかりと定価が設定されているという特徴があります
各メーカーの技術の粋を集めた最新型というわけです
(※)モデルチェンジの時期は新旧モデルが共存してる場合もあります
次に「ビルダー向け」商品ですが、これは新築をする会社向けに製造されている商品になり、メーカーのカタログやホームページには掲載されておらず、「正規品」から一部の機能を省いた廉価品という位置づけになります
旧モデルというわけではありませんが、「正規品」と比較すると機能的にはどうしても見劣りしてしまう部分があります
定価は設定されているものも一部はあります
最後に「リテール品」ですが、こちらはホームセンターや家電量販店などといった、建設会社以外の業者が販売する専用に作られた商品です
こちらも当然ですがメーカーのカタログやホームページには記載がなく、一説では旧モデルをリメイクした商品との話も聞いたことがあります
(※)リテール品専用のホームページを持っているメーカーもあります
「正規品」比較すると、外観はそっくりですが主要な機能が省かれていたり、材質を安価な物で代用するなどして低価格を売りにしてる商品になります
また定価設定は無く、オープン価格と表記されていることがほとんどで、要は販売店側が自由に販売価格を決めることができるということです
定価があるおかげで単純に商品の優劣の比較がしやすいわけですが、全てオープン価格ですと個々の違いが分かりにくいという問題が生じます
みなさんはこれら3つの違いをしっかりと把握した上で、”ではどれを選ぼうか?”という事になります
3つの中で最も安いのが「リテール品」なるので、当然ですがそちらに目が行ってしまうことでしょう
ただ先述の通り、同じメーカーが販売している商品ですが、ほとんどのパーツの製造や組み立てを海外で行っているメーカーもありますし、材質を落としていることなどから「正規品」とは確実に差があることを踏まえた上で、”消耗品”だと割り切って、使い捨てるような感覚で購入されるのであれば問題はないかと思います
「ビルダー向け」商品に関しては、リフォーム会社も取り扱っているケースもあり、一部の機能を省いただけで品質が劣っているわけではないため、省かれた機能が不要だと考える方には持ってこいの商品だと思います
しかし、商品の機能や材質まで調べ上げた上で検討される方はほとんどいないため、”安心を買う”という感覚で「正規品」を選ぶことをお勧めします
これら3つの商品のメーカー保証内容や期間に関しては特に差がありませんが、そもそも保証期間がかなり短めに設定されているので、無意味なものとなっています
例えば3年保証をつけている商品であれば、メーカー側としては「リテール品」には4年以上の耐用年数を条件として設計しているかもしれませんが、逆にメーカーの看板商品となる「正規品」にはそういった目安を設けず、最大限の品質を持って製造しているでしょう
結論としては、有事の際に自分で補修が行える方以外は”安物買いの銭失い”にならないように、価格だけではなく商品の中身までしっかり精査してから購入しましょうね!デハマタ