火災保険を使った修繕工事業者について
- 2020/12/13
- 13:49
こんにちは~( `ー´)ノドモドモ
コロナ禍にありながら我ら竹久住宅総合改築はそこまで大きな影響もなく平常運転の日々でございます
12月って年内の工事は諦めたお客さんが多いせいか、施工部門は死ぬほど忙しく、営業部門は比較的ヒマなんですよね
だからこうして呑気にブログを書いているわけですが…笑
さて、今日はあるお客さんから聞いた話を掘り下げてみたいと思います
まず、そのお客さんから聞いた内容はこんなかんじです
①ある日業者が突然訪問してきて、「雨樋が歪んでいる。おそらく数年前の大雪のせいだろう」と言われた
②「普通に直すのなら数十万円の負担になるが、火災保険を使えば負担はない」とのことで雨樋の交換工事を勧められた
③お客さん自身も雨樋の様子を確認したが、歪んでるとは思えなかったので業者には引き取ってもらった
④その話を聞いた竹の字が指摘された雨樋を確認したが全く異常はなかった
こんなお話です
もしかしたらみなさんもこんな経験があるのではないでしょうか?
ここ数年で、こういった保険を使って家を直しましょうという業者がかなり増えた印象ですね
実際に他のお客さんからも同様なお話を聞いたことも何度もありますし、「竹の字に修理を依頼するから工事費用を水増ししてバックしてよ?」という保険詐欺を持ちかけてくるお客さんまでいました
はっきり言いますが
これは犯罪です!!
我々業者は工事費用を独自で設定する権利はありますので、本来なら1万円の工事を2万円だということにして見積書を出すことは可能ではありますが、客観的に見たらまず保険会社が損害を被ります
保険会社はこういった不正を防止するため、建築の専門家が在籍してるか、もしくは業者の見積内容を精査する会社へ委託する形をとっていますが、保険申請数が膨大であるため精査が甘くなってしまったり、また現場の人の知識には及ばないので不当性を指摘するケースは稀です
施工業者側からしてもそんなわずかな利益が増えたところで、万が一でもこのような悪事が発覚することを考えたら割に合わないはずです
ではどうしてそんな業者が多く存在するのか?
という疑問が生まれますよね
なので色々調べたところ、こういった業者はさわり程度の工事ができる少数のスタッフと、多くの訪問販売をする営業を抱えて活動をし、とにかくたくさんの工事を請け負います
その中にはする必要のない工事もあれば、相場とかけ離れた工事費がかかっているものも多いようです
こうして多くの利益を出していく中で保険会社に目を付けられ、工事の妥当性を追及されそうな状況になってくると、その会社は解散してすぐまた新たな会社を立ち上げる
こういったカラクリがあるようです
実際にインターネットでもこのような業者のホームページを見てみると
「保険金を上回る工事のご提案はいたしません」
という文言が目につきました
これってパッと見は良心的なかんじに見えなくもないですが、よくよく考えてください?
本当に建物に修繕が必要な個所が見つかった場合、その工事費を見積もるにあたって”保険金がいくらでるか”というのは我ら業者側には”何の関係もない”のです
仮に10万円しか保険金が出なくても、20万円の工事が必要だと判断したら竹の字は20万円の工事を提案します
だって10万円では不完全な工事しかできないので当たり前ですよね
しかしこういった業者からすると、建物の状況はともかく、「保険金が10万円出るから10万円分の工事をします」というのが本音でしょう
別に竹の字は保険会社の差し金ではないですし、ましてや学級委員長みたいに「悪いことしちゃダメ!!」みたいなノリでこのようなことを言っているわけではありません
ただ我々は本来”家を直したり綺麗にした対価で稼ぐ”商売ですよね
竹の字としては”とにかく利益が出さえすれば、その名目や出どころは問わない”みたいな業者は、同業者ですらないとまで言いたいですね
このようなケースですと、お客さん側にはデメリットがない(ように思える)話になるので、ついつい業者の言われるままに話を進めてしまう可能性がありますが
①その場で即決はしない
②複数の業者に同じ個所を調査させて意見を聞く
③最終的な判断は業者ではなく自分がする
保険を適用して工事を勧める業者の全てが悪徳だとは限りませんが、以上の3点だけは踏まえた上で詐欺に加担することのないように気を付けましょうね