省エネ住宅ポイント制度
- 2015/03/06
- 14:44
こんにちは~ヾ(*´∀`*)
去年末から年明けにかけて、インフルエンザと副鼻腔炎に二度かかってしまい40℃の高熱で死にかけていた竹の字ですil||li_| ̄|○il||li
さて、竹の字がうなされていた去年の12月27日に『省エネ住宅ポイント制度』というものが閣議決定され、今度の3月10日に申請開始となりました!
これは我々建設業界に生きる者にとっては一大イベントであり、もちろんこの制度の趣旨の主役である一般消費者の皆様にとっても喜ばしいニュースですね。
ただお客さんの認知度は低く、名前だけは知っているけど『何それ、おいしいの?』みたいな方が多いのも事実です。
そこで今回は『省エネ住宅ポイント制度』について噛み砕いて書いてみようと思います。
1.省エネ住宅ポイントとは?
これはエコの意識をより普及させると共に、景気を活性化させるために政府が考えた助成金制度のようなものです。対象工事を行った場合、そのポイントを商品券やプリペイドカードにて受給又は追加工事費に充当できます。
2.どんな工事が対象?
大きく3つに分けると・・・
(1)エコ住宅を建てた
(2)エコリフォームをした
(3)エコ住宅を買った
この3パターンが支給対象となります。
3.エコリフォームって?
エコなリフォームは様々ありますが、この制度の対象となる工事は以下の3つになります。
(1)窓の断熱改修
家の中でも窓が1番熱の出入りが多いため、ここを断熱改修すればかなりのエコですね♪
具体的には・・・
①内窓設置…今ある窓の内側にもう1つ窓をつける工事
②外窓交換…今ある窓サッシを交換する工事
③ガラス交換…今ある窓サッシのガラス部分のみを交換する工事
(2)外壁・屋根・天井又は床の断熱改修
家の1番外側である屋根と外壁、各部屋を仕切る床と天井を断熱することで、屋外の熱の影響を軽減し、冷暖房効果もアップするのでエコですね♪
具体例…屋根を葺き替える際に下地に断熱材を設置する工事
床のフローリングを張り替える際に下地に断熱材を設置する工事 などなど
(3)設備エコ改修
住宅設備機器は日々めざましい進化を遂げているので、最新の設備機器に変えればエコですね♪
具体的には・・・
①太陽熱利用システム…主にソーラーパネル設置工事など
②節水型トイレ…水量が6.5ℓ以下で洗浄できる便器に交換する工事
③高断熱浴槽…専用のフタなどが付いたお湯が冷めづらい浴槽に交換する工事
④高効率給湯器…エコキュート・エコジョーズ・エコフィール・エコウィル・ハイブリッド給湯器など
⑤節湯水栓…手元止水のできるシャワーや水を優先して出せる水栓などに交換する工事
ただし以上の①~⑤の内のどれか3つを同時に工事しなきゃいけません。
4.それ以外の工事では無理なの?
先ほどの(1)窓断熱、(2)外壁など断熱、(3)設備エコのうちのどれかは必須工事となります。ただしこれらの工事と合わせて以下の工事をする場合は追加でポイントが加算されます。
バリアフリー改修(上限は合計60,000ポイント)
具体的には・・・
・手すりの設置…浴室・トイレ・洗面所・廊下や階段・それ以外の場所の合計5か所まで各6,000ポイント
・段差解消…玄関や勝手口・浴室・居室の合計3か所まで各6,000ポイント
・幅の拡張…廊下・出入り口の合計2箇所まで各30,000ポイント
なお、これらのポイントと各種保険や支援制度(介護保険の改修補助)などを併用することは不可です。
また、リフォーム瑕疵保険の加入で11,000ポイント、耐震改修で150,000ポイントの加算となります。
5.実際にどのくらいのポイントがつくの?
簡単に言ってしまえば、支給ポイントは工事の規模によって様々です。
(1)の窓断熱でいえば、工事した窓の面積によって決まります。
(2)は外壁が120,000ポイント、屋根・天井が36,000ポイント、床が60,000ポイントになります。部分的な工事ですとその半分になります。
(3)は節湯水栓が3,000ポイント、それ以外は24,000ポイントです。
6.実際のリフォーム工事での例は?
①トイレの立ったり座ったりがヒザにくるAさんの例
・トイレに内窓と手すり設置
内窓(小)→8,000ポイント
手すり→6,000ポイント
合計14,000ポイント
②線路脇に建つ騒音に悩まされるBさんの例
・1階居間の窓に内窓設置
掃き出し窓1か所(大サイズ)→20,000ポイント
窓2か所(中サイズ)→14,000×2=28,000ポイント
合計48,000ポイント
③冬の寒い風呂に悩む高齢者のCさんの例
・浴室ユニットバス交換と洗面所改修
高断熱浴槽→24,000ポイント
給湯器交換(エコジョーズ)→24,000ポイント
節湯水栓→3,000ポイント
浴室手すり→6,000ポイント
洗面所手すり→6,000ポイント
浴室段差解消→6,000ポイント
屋内段差解消→6,000ポイント
出入口幅拡張→30,000ポイント
合計105,000ポイント
7.申請は自分でするの?
ポイント発行申請は自分でもできますが、大抵は工事を請け負った業者が代行します。申請用紙に少しだけ記入するくらいで後はお任せです。
よくある質問はこんなかんじです。
なかなか複雑な制度ですが、難しい事は信頼できる業者に丸投げしてお得に工事しましょう♡という政府の狙いなのかもしれませんね。
支給ポイントが工事代金の総額を上回ることはまずありませんので、特別何か工事したいと考えていないのであれば無理してこの制度を利用する必要は全くありません。
逆に日頃から気になっている・不便を感じている所があるとか、予算的に厳しいから先延ばしにしてきたなどの方にはぜひ、この制度を利用して快適な住まいをゲットしてほしいですね(*´∀`*)
次回はこの『省エネ住宅ポイント制度』を利用した、竹の字の祖父母の家のちょっと工夫を凝らしたバリアフリー改修について書こうと思います。
ではまた~(`Д´)ノアディオス!
去年末から年明けにかけて、インフルエンザと副鼻腔炎に二度かかってしまい40℃の高熱で死にかけていた竹の字ですil||li_| ̄|○il||li
さて、竹の字がうなされていた去年の12月27日に『省エネ住宅ポイント制度』というものが閣議決定され、今度の3月10日に申請開始となりました!
これは我々建設業界に生きる者にとっては一大イベントであり、もちろんこの制度の趣旨の主役である一般消費者の皆様にとっても喜ばしいニュースですね。
ただお客さんの認知度は低く、名前だけは知っているけど『何それ、おいしいの?』みたいな方が多いのも事実です。
そこで今回は『省エネ住宅ポイント制度』について噛み砕いて書いてみようと思います。
1.省エネ住宅ポイントとは?
これはエコの意識をより普及させると共に、景気を活性化させるために政府が考えた助成金制度のようなものです。対象工事を行った場合、そのポイントを商品券やプリペイドカードにて受給又は追加工事費に充当できます。
2.どんな工事が対象?
大きく3つに分けると・・・
(1)エコ住宅を建てた
(2)エコリフォームをした
(3)エコ住宅を買った
この3パターンが支給対象となります。
3.エコリフォームって?
エコなリフォームは様々ありますが、この制度の対象となる工事は以下の3つになります。
(1)窓の断熱改修
家の中でも窓が1番熱の出入りが多いため、ここを断熱改修すればかなりのエコですね♪
具体的には・・・
①内窓設置…今ある窓の内側にもう1つ窓をつける工事
②外窓交換…今ある窓サッシを交換する工事
③ガラス交換…今ある窓サッシのガラス部分のみを交換する工事
(2)外壁・屋根・天井又は床の断熱改修
家の1番外側である屋根と外壁、各部屋を仕切る床と天井を断熱することで、屋外の熱の影響を軽減し、冷暖房効果もアップするのでエコですね♪
具体例…屋根を葺き替える際に下地に断熱材を設置する工事
床のフローリングを張り替える際に下地に断熱材を設置する工事 などなど
(3)設備エコ改修
住宅設備機器は日々めざましい進化を遂げているので、最新の設備機器に変えればエコですね♪
具体的には・・・
①太陽熱利用システム…主にソーラーパネル設置工事など
②節水型トイレ…水量が6.5ℓ以下で洗浄できる便器に交換する工事
③高断熱浴槽…専用のフタなどが付いたお湯が冷めづらい浴槽に交換する工事
④高効率給湯器…エコキュート・エコジョーズ・エコフィール・エコウィル・ハイブリッド給湯器など
⑤節湯水栓…手元止水のできるシャワーや水を優先して出せる水栓などに交換する工事
ただし以上の①~⑤の内のどれか3つを同時に工事しなきゃいけません。
4.それ以外の工事では無理なの?
先ほどの(1)窓断熱、(2)外壁など断熱、(3)設備エコのうちのどれかは必須工事となります。ただしこれらの工事と合わせて以下の工事をする場合は追加でポイントが加算されます。
バリアフリー改修(上限は合計60,000ポイント)
具体的には・・・
・手すりの設置…浴室・トイレ・洗面所・廊下や階段・それ以外の場所の合計5か所まで各6,000ポイント
・段差解消…玄関や勝手口・浴室・居室の合計3か所まで各6,000ポイント
・幅の拡張…廊下・出入り口の合計2箇所まで各30,000ポイント
なお、これらのポイントと各種保険や支援制度(介護保険の改修補助)などを併用することは不可です。
また、リフォーム瑕疵保険の加入で11,000ポイント、耐震改修で150,000ポイントの加算となります。
5.実際にどのくらいのポイントがつくの?
簡単に言ってしまえば、支給ポイントは工事の規模によって様々です。
(1)の窓断熱でいえば、工事した窓の面積によって決まります。
(2)は外壁が120,000ポイント、屋根・天井が36,000ポイント、床が60,000ポイントになります。部分的な工事ですとその半分になります。
(3)は節湯水栓が3,000ポイント、それ以外は24,000ポイントです。
6.実際のリフォーム工事での例は?
①トイレの立ったり座ったりがヒザにくるAさんの例
・トイレに内窓と手すり設置
内窓(小)→8,000ポイント
手すり→6,000ポイント
合計14,000ポイント
②線路脇に建つ騒音に悩まされるBさんの例
・1階居間の窓に内窓設置
掃き出し窓1か所(大サイズ)→20,000ポイント
窓2か所(中サイズ)→14,000×2=28,000ポイント
合計48,000ポイント
③冬の寒い風呂に悩む高齢者のCさんの例
・浴室ユニットバス交換と洗面所改修
高断熱浴槽→24,000ポイント
給湯器交換(エコジョーズ)→24,000ポイント
節湯水栓→3,000ポイント
浴室手すり→6,000ポイント
洗面所手すり→6,000ポイント
浴室段差解消→6,000ポイント
屋内段差解消→6,000ポイント
出入口幅拡張→30,000ポイント
合計105,000ポイント
7.申請は自分でするの?
ポイント発行申請は自分でもできますが、大抵は工事を請け負った業者が代行します。申請用紙に少しだけ記入するくらいで後はお任せです。
よくある質問はこんなかんじです。
なかなか複雑な制度ですが、難しい事は信頼できる業者に丸投げしてお得に工事しましょう♡という政府の狙いなのかもしれませんね。
支給ポイントが工事代金の総額を上回ることはまずありませんので、特別何か工事したいと考えていないのであれば無理してこの制度を利用する必要は全くありません。
逆に日頃から気になっている・不便を感じている所があるとか、予算的に厳しいから先延ばしにしてきたなどの方にはぜひ、この制度を利用して快適な住まいをゲットしてほしいですね(*´∀`*)
次回はこの『省エネ住宅ポイント制度』を利用した、竹の字の祖父母の家のちょっと工夫を凝らしたバリアフリー改修について書こうと思います。
ではまた~(`Д´)ノアディオス!